社内SEから転職するのは難しい
と迷われている方もいらっしゃると思います。
社内SEは人気が高く、転職を希望する一方で辞めたい人もいるでしょう。
どんな職種もメリットもデメリットもありますよね。
職場によって労働環境も大きく差があります。
社内SEとして労働環境が過酷であったり、社内の人間関係、精神的に限界を感じていたり・・・
またはスキルアップが出来ない、エンジニアとして技術力の停滞がもう我慢できないといった理由から転職をお考えになっている方も多いのではと思います。
社内SEからどういった転職先があるのか、違う企業の社内SEへ転職する難しさなど。
社内SEからの転職に活用出来る、転職エージェントについてもご紹介しています。
社内SEの退職理由
社内SEを辞めたい理由が色々とあるはずです。
その多くの退職理由には、「社内SEあるある」も含まれているのではないでしょうか。
社内SEの安定性などにメリットを感じて転職してみたけれど、もう限界!辞めたい・・・という方も多いと思います。
社内SEを辞めたい理由を明確にする
社内SEを辞めたい理由、といっても人それぞれ不満は違うと思います。
社内SEの退職理由としてどういったことが多いでしょうか。
社内SEはパソコンの何でも屋じゃない!という不満
多くの企業では社内SEは企業内のパソコン、ITに関しての「何でも屋」になりあす。
とりあえず、パソコン、IT周りで分からないこと、困ったことがあれば社内SEに連絡。
パソコンが起動しない、と言われて駆けつけたら電源ケーブルが抜けていた・・・。
パスワードを忘れたのでなんとかして欲しい。
Wordの使い方を教えて欲しい。
コピー機の調子が悪いから見て欲しい・・・、といったことまで。
本来の社内SEの仕事って、こんなことだったっけ?
「私は何でも屋じゃない!!」
もっと技術的なことをしたい、といった不満を抱えることが多い社内SEの方は多いのではないでしょうか。
社内SEの仕事を簡単に見積もられている
システムに詳しく無い人にとって、社内SE(SE、プログラマーなどもそうですが)の仕事は簡単に終わる、と思っている人が残念ながらとても多いです。
見積もって数日はかかりそう、といった障害対応であったとしても、素人から見るとパッとすぐに直せるんでしょ?直って貰わないとすごく困るんだけど!と言われることがあまりに多く、非常にストレスです。
人によっては、
「まだ終わらないの?」
と何度も問い合わせをしてきたりして、困ることもあります。
気軽な仕様変更など、社内SEへの要求が多
社内SEの仕事には、システムの自社開発が含まれる場合もあります。
その場合、ユーザーは同じ会社の社員となります。
それが社内SEとして働くメリットでもありますが、デメリットになることも多いのが現実です。
思いつきの機能改善、機能追加などが飛んでくることがあります。
検証してみないと分からず、実はかなり難しい機能追加。
1週間くらいは欲しい、といった場合であっても、
「これくらいなら1日くらいでできるでしょ?そんなに大きな変更じゃないと思うけどね。えっ、そんなにかかるの・・・?」
と白い目で見られることもあるでしょう。
システムを作るのは大変、ということを理解していない人がほとんどです。
そのため、社内SEとして激務であるにも関わらず、評価が低いといった辛い状況に置かれている方もいるのではないでしょうか。
良い仕事をしても、社内SEは評価が低い
社内SEが属する情報システム部門は、営業職などと比べると評価されにくさがあります。
特に、経営層に技術に詳しい人間がいないと、コスト削減の対象になる可能性もあります。
システム面から企業のコスト削減が出来る可能性があるのに、情報システム部門それ自体をコスト削減の対象(要はリストラ)にされてしまうことも。
利益を生まない部署と認識されている場合には、どんなに良い仕事をしても評価されにくいです。
社内SEの仕事についていけなくて辛い、辞めたい
社内SEは業務範囲がとても広いです。
広く、時には深く社内SE業務をこなす必要があります。
新卒で社内SEとして就職した場合、他のエンジニア職から社内SEに転職してきた場合など、苦手な分野、経験が無い分野に関しては知識・スキルが不足しがちです。
仕事で必要がある度に勉強してなんとかする、といったスキルが必要ですが、追いつけない場合もあるでしょう。
さらには情報システム部門に頼れる先輩がいない、全然フォローしてくれない、人間関係が悪いといった場合には、非常に辛いです。
社内SEでありながら、炎上案件となり毎日帰れない・・・社内SEの仕事が辛くなります。
社内SEからの転職先
社内SEを辞めたい理由はエンジニアの方それぞれ、もっと違う転職理由もあると思います。
社内SEから転職したい、と思った時、どういった転職先があるでしょうか。
転職先の選び方として、
- エンジニアとして技術力を身に付けたい、開発の仕事がしたい
- システムの仕事はもうしたくないが、IT業界では働きたい
- IT業界以外へ転職したい
といった場合などに分けられると思います。
エンジニアとして技術力を身に付けたい、開発の仕事がしたい
社内SEとして技術力が向上しない・・・停滞している、というか技術力は落ちていると思う。
そうした方も多いと思います。
エンジニアとして技術力を身に付けたい、開発の仕事がしたい、といった場合には志向も含めて検討する必要がありますが以下のような転職先で、スキルアップをしていくことが出来るでしょう。
- インフラエンジニア
- WEBエンジニア
- 大手SIer
社内SEとして技術力に自信が無い方であっても、ITエンジニア求人の中には、
「未経験者歓迎」
の求人が多くあります。
最低限のIT知識・スキルがある人材として、十分、転職は可能と言えるでしょう。
もちろん年齢によって転職が成功しやすいか、難しいかは変わってきます。
20代、30代前半くらいまででしたらITエンジニアなどへのキャリアチェンジなどしやすいのではないでしょうか。
40代の転職となると、やはりマネジメント経験、管理職経験は必要となってきます。
おすすめ転職エージェント
システムの仕事はもうしたくないが、IT業界では働きたい
開発の仕事は自分には合わないことが分かった、でも全く知識がない異業種へ転職するのでは無く、ITに絡んだ仕事はしていきたいな、といった場合の転職先としては次のような仕事が考えられます。
- ITコンサルタント
- パソコン業室の講師
- カスタマーサポート
- IT業界の営業職(SIerなど)
- WEBディレクター
などがあります。
おすすめ求人サイト
上記のような様々な職種の正社員求人を探す場合、転職エージェントではなくて求人サイトの方が情報収集しやすいでしょう。
⇒ リクナビNEXT
非常に求人数が豊富です。様々な職種の求人を比較することが出来ます。
フリーランスのエンジニアになる
スキルに自信があれば、フリーランスとして会社から独立する道もあります。
フリーランスエージェントも複数あり、経験・スキルに応じてプロジェクトを紹介してもらうことが出来ます。
フリーランスになることに迷っている場合、どういった働き方ができるのか、自分が参画できそうな案件はあるのか、といった相談も可能です。
おすすめフリーランスエージェント
社内SEから他のITエンジニア職へ転職を目指す場合、IT・WEB業界に特化した転職エージェントの利用がおすすめです。
⇒ ギークスジョブ
などは求人数も多く便利でしょう。対応エリアが広いのは、レバテックフリーランス、ギークスジョブなどです。
IT業界以外へ転職したい
人によっては、もうIT業界では働きたくない・・・離れたい。
といった転職もあると思います。
エンジニアの仕事にも向いていないし、IT業界の仕事も自分に合わないと思う。
そうした場合には、異業種転職を目指すことになります。
元々、やりたい仕事があった方、地元に戻って転職先を見つけたい場合なども良い機会かもしれません。
業界・職種よっては未経験の異業種転職も可能でしょうし、今までのスキルを活かした転職先が見つかる可能性もあります。
おすすめ転職エージェント
年齢によって社内SEからの転職は難しくなります
IT転職において、社内SEはとても人気が高い職種です。
しかし、向き・不向きはありますよね。
実際に転職してみたら辛くて辛くて・・・といったこともあると思います。
また長く社内SEをやっていると、技術力はどうしても落ちてきます。
それを考えると、あまりに長く社内SEをしていると転職先が見つからない状況になりやすいです。
社内SEから転職する、といった場合。
重要なのは年齢、そして社内SEとして働いていた期間の長さです。
転職を本当に検討される場合には、早めに情報収集に動かれた方が良いでしょう。
転職に迷いつつ、1年、2年と過ぎてしまうケースもあります。
転職先が見つかるかどうかについては、文中でご紹介しましたような、転職エージェントを利用して市場価値などのアドバイスを貰うことが出来ます。
転職に迷っている場合には、相談ベースで利用することも可能です。
社内SEからの転職も、1歳でも若い方が有利なことが多いと言えます。
迷って行動せずに後から後悔したり、ずっと我慢して社内SEの仕事に耐えるよりは、転職の可能性をまずは知ることから始められてみてはいかがでしょうか。
社内SEとは別の、新しい仕事が見つかる可能性があります。